なぜいまブログなのか

わからない。僕が書きたいことなど大して存在しないので、おおよそのことは140文字で語れてしまうし、そもそもtwitterですらまともに更新しないのだから、ブログの記事なんて推して知るべしだ。むしろ5-7-5にしたいくらいだ。きょうもまた、かくことがない、ごぜんにじ。

振り返ってみればブログをはじめてまめに更新なんてしたこともない。僕がはじめてブログの存在を知ったのはたしか2002年の冬のことで、シリコンバレーから華々しく上陸したMovable typeとその信奉者たちに、旧来のテキストサイト住人があざ笑っていた。僕はトラックバックで記事が連鎖していく感じとか、一度書いた記事がパーマリンクによって永遠に参照可能になっていく感じがクールだと思った。xreaのサーバに早速インストールしてブログをはじめた。そのころはブログではなくて、weblogとよんでいた。その頃はブログなんて変に略して呼ぶのが恥ずかしかった。ろくに書くことがなかったし、何を書いたかも余りよく覚えてない。いつしか自然にブログと呼ぶようになった。そういうことはよくあるものだ。当時のデータは、その後に引っ越したレンタルサーバでデータが飛んで消滅した。

2003年の夏頃にはてなダイアリをはじめた。上のブログと平行して書いていて、当時は棲み分けていたような気がするが、どういう違いがあったのか思い出せない。備忘録的な感じだったと思う。こっちはデータは残っているが、読み返す気がしないので分からない。子どもが産まれて写真を載せるようになって少し楽しくなって、写真をinstagramで投稿するようになって全く更新しなくなった。最近Olympas Penを買い直したので、また更新するかもしれない。

結婚して暫くしてからtypepadを借りてブログの方を再開した。初めはホットケーキを焼いたとか、そんなことを書いていて、いつしか技術的な話に縛ることにした。ここ1年くらい更新していない。書くことが思いついたら書くかもしれないし、書かないかもしれない。ネタが無いわけではないが、書かないうちに忘れてしまう。今はもう全て忘れたので、少なくとも今日は更新することは無いだろう。

長い文章を書くことは決して楽なことではなく、息をはくように名文が書ければと願っても、大した努力も払っていないのだから、そんな日は到底やってこないだろう。こうして今日3つめのブログをはじめたわけだが、継続できるわけがない。そもそもはてながブログの最も重要な機能であるデータのインポート/エクスポート機能を用意せずにリリースすること自体がおかしい。これさえあれば、この機会に1つに纏めていたわけで何となく続けられそうな気がしていたのだ。希望がすでに失われている。そもそもなぜ更新しないといけないのか。僕は意味のあることではなく、くだらないことを書きたいのであり、名文を朗じたいのではなく、冗漫に綴りたいのだ。更新しても意味が無いし、更新しなくても意味が無い。にもかかわらず、そんなものを更新しないがために、なぜ後ろめたい気になるのだ。これは呪いだ。君は絶対にブログをはじめてはいけない。